Diary 2026-04-06 Pension, Tax and more
ダブリンにも桜?
×近況
最近はやっとアイルランドも冬が終わり、日照時間が長くなってきて嬉しい。今年の冬は雨がちだったようで、同僚もここ数年で一番ひどい天気だと言っていた。
こちらに来てからは旅行が趣味になりつつある。先月はフィンランド、数カ月後にはギリシャに行く予定。日本にいるときよりも有給を取るようになって、その分仕事も頑張らねばなという気持ちになる。
最近の買い物: BLUNT umbrella
こちらの人はあまり傘をささずに防水ジャケットを着ている人が多い。でも、雨が強いときは傘をさしたほうがいいので、BLUNT の傘を買った。風が強い日でも壊れにくいらしい。
BLUNT Umbrellas
Discover Blunt Umbrellas: premium stormproof umbrellas designed to withstand extreme weather. Innovative design, superior durability, and modern style.
BLUNT Umbrellas EUありがたいことに 3月に入ってからは雨が降る日も少なくなってきたので、今のところ使う機会がない。
箱
×折りたたんだ状態でもかなり大きい
×BLUNT umbrella 展開状態。角が丸いのが特徴
×メッセージプレート文化
妻との記念日に Dublin 6 のレストラン Orwell Road で食事をした。
Orwell Road - Michelin Guide
guide.michelin.comアイルランドでは誕生日や記念日にお皿にメッセージを書いてくれるサービスがあるかわからなかったので、一応事前にお願いしてみたのだけれど、メッセージプレートはなかった。でも、デザートのタイミングでろうそくを立ててお祝いしてくれた。
食事も美味しかったし、サービスも良かったのでまた行きたい。日本だとメッセージプレートが当たり前だけど、アイルランドではそうでもないのかな?
メイン料理、豚肉のグリル
×メイン料理、頬肉の煮込み
×記念日デザート - ろうそく乗せてくれた
×お金の管理
日本では共通の財布として Kyash を使っていたのだけれど、アイルランドでは Revolut を使っている。Revolut は銀行機能も持っていて、口座番号や IBAN が発行されるので、給料の振込先にもできる。
Revolut を使い始めた理由としては日本のように資産管理をアプリで行いたかったから。日本では Money forward を使っていたので、利用項目ごとにどのくらいお金を使っているか把握できていた。 こちらに来てからは Revolut を使って支出を管理している。今のところ特に問題なく使えている。やはりこういうアプリがないと自分がどのくらい使っていて、使いすぎていないかかなり不安になるので、アイルランドでもアプリで管理できるのはありがたい。 欲を言えば日本の資産とアイルランドの資産をまとめて管理できるといいのだけれど、それは難しいみたい。
アイルランドの節税対策と年金 (Pension)
以下の記事でも以前税金について書いたのだけれど、アイルランドではあまり節税方法がない。
2026-02-07
Yoshiこの reddit でも書いてあるように、お金を貯めるには家を買うか、年金に投資するかの二択しかないみたい。今のところ家を買う予定はないので、年金に投資している。このフローチャートによると、Pension max out (拠出限度額まで年金に投資すること) するのが投資の上で一番最初にやるべきことみたい。 それができて初めて、個人で株などを買うのがいいみたい。
Irish Personal Finance Flowchart v2.1
www.reddit.comおそらく以下が原因。
Pension に拠出するメリット
- Income tax が高い (40%) が pension に拠出するとその部分には課税されない
- 50歳以降 (company pension - occupational pension) に受取時に total fund の 25% は非課税で受け取れる (lump sums - max €200,000)
- 残りの 75% は年金として受け取れるが、その部分には課税される
Retirement lump sums - Revenue.ie
This page outlines the taxation of an excess lump-sum
www.revenue.ie個別株・投資のデメリット
- 特に NISA のような税制優遇がない
- 個別株は CGT (capital gain tax) が 33% と高い
- ETF は Exit tax 38% がかかる…! (高すぎる) さらに売却していなくても 8 years に一度課税される (Deemed Disposal)
これらから個人で投資しても税金で持っていかれるだけなので、あまり投資が盛んではない印象がある。
年金 (pension) にお金を入れるにあたり Gemini で色々と聞いてみたので間違いはあるかもしれないが以下にまとめておく。(税金の話なのであくまで参考情報として捉えてください, 詳しいことは税理士に相談しましょう)
なお、年金とはいうものの日本の厚生年金というよりは確定拠出年金に近く、投資信託などを自分で選んで運用する。
拠出限度額 (Contribution Limit)
年齢ごとに拠出限度額が定められている。2026 時点では以下のよう。
| Age | Max Contribution (% of Earnings) | Max Tax-Relieved Amount (at €115k Cap) |
|---|---|---|
| Under 30 | 15% | €17,250 |
| 30 – 39 | 20% | €23,000 |
| 40 – 49 | 25% | €28,750 |
| 50 – 54 | 30% | €34,500 |
| 55 – 59 | 35% | €40,250 |
| 60 or over | 40% | €46,000 |
Tax relief limits - Revenue.ie
This page outlines the tax relief limits on pension contributions
www.revenue.ie例えば自分は 30-39 なので 20% が拠出限度額となる。年収が 115k を超える部分は拠出しても税制優遇の対象にならない。 max out すると 115K * 0.2 = 23K 拠出の部分までは税金が還付される。自分は 40% の所得税を払っているので、23K * 0.4 = 9.2K が還付される計算。
この自分で拠出する部分に加え、自分の会社は 7% を上乗せして拠出してくれる。(matching contribution) つまり 115K * 0.07 = 8.05K が会社から拠出される。
今の日本円にすると 1ユーロ 180円くらいなので、大体諸々は以下の金額になる。
| 項目 | 計算 | 日本円 |
|---|---|---|
| 拠出限度額 | 23K × 180 | 414万円 |
| 税金還付 | 9.2K × 180 | 165.6万円 |
| 会社拠出 | 8.05K × 180 | 144.9万円 |
まだ、アイルランドにどのくらいいるかは決めていないが、例えば 4年間ここに住むとすると、トータルで以下の金額が拠出されることになる。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 拠出限度額 | 1656万円 |
| 税金還付 | 662.4万円 |
| 会社拠出 | 579.6万円 |
年利5%で運用できたとすると、20年後には (1656 + 579.6) * (1.05)^20 = 約6000万円 くらいになる計算。
年金受取時の仕組み
50歳以降に年金を受け取れるようになる。その際に total fund の 25% は非課税で受け取れる (lump sums - max €200,000)。残りの 75% は年金として受け取れるが、その部分には課税される。
自分の場合は上記の試算だと 6000万 * 0.25 = 1500万 (max €200,000なので上限に引っかからない) は非課税で受け取れる計算。残りの 4500万 は年金として受け取れるが、その部分には課税される。 非課税で受け取れる 1500万円の時点で、拠出した金額の合計 1656万 とほぼ同じ、かつ税金還付分 662.4万 を考慮すると、これだけでだいぶ美味しいように思えたのが、Pension max out することにした理由。 もちろん、受取時に日本にいる場合は日本の年金課税ルールが適用されるのと、二重課税の問題などもあり、国際税法に詳しい税理士を雇ったりいろんな手間が発生するとは思うが、それでもメリットは大きいと感じている。
また、残りの 75% は年金として受け取るか、アイルランドの ARF (Approved Retirement Fund) に移管して運用を続けることもできる。ARF は投資信託などを自分で選んで運用する形になる。その場合は受取時に課税される。
年金として受け取る場合は、受け取り人の所在国によって課税ルールが異なる。例えば日本に住んでいる場合は日本の税法が適用されるが、アイルランドに住んでいる場合はアイルランドの税法が適用される。どちらが得かはケースバイケースなので、税理士に相談するのがいいと思う。
Private sector Irish occupational pension
You may be receiving an Irish occupational pension from a private sector employer. If so, your pension will be taxed in the country that you are tax resident in if you are both:
- non-resident in Ireland for tax purposes
- resident in a country which has a Double Taxation Agreement with Ireland. You can request a PAYE Exclusion Order which would result in no Irish tax being deducted.
You may be resident in a country with which Ireland does not have a Double Taxation Agreement. If so, your pension will continue to be taxed in Ireland.
If you have retired and are moving abroad - Revenue.ie
What to do if you have retired and are moving abroad.
www.revenue.ieつまり、アイルランドに居住している間に年金に拠出したお金は、アイルランドを出国して日本に居住すれば、日本の税法が適用されるということ。アイルランドと日本の租税条約により、年金は日本で課税されることになる。
日本のほうが少なくとも今は年金に対する課税は遥かに有利なので、(勤続年数で税制優遇が変わる日本の控除システムはどうなんだろうとは思うが…) 悪くない投資だと思う。 参考までに、自分が Pension を入れている Irish Life のサイトのリーフレットを貼っておく。